生理で、経血漏れを経験した方も多いのではないでしょうか?
もしも、ナプキンをきちんと付けているのに経血が漏れてしまう場合は、経血量に注目してみましょう。
この記事では、正常な経血量の目安や、漏れを防ぐ方法についてご紹介します。
ナプキンからの経血漏れに悩んでいる方は、参考にしてください。
生理の経血量は人と比べることがないので、正常かどうか判断するのは難しいもの。
そのため、異変に気付きにくいかもしれません。
まずは、正常な経血量や生理周期について知っておきましょう。
正常な生理日数は3~7日程度、1回の生理期間で正常な経血量は20~140ml程度といわれています。
日によって経血量に違いはありますが、多い日でも2~3時間に1回ナプキンを交換する程度なら正常でしょう。
また、生理周期は25~38日程度であれば正常の範囲内です。
正常な生理日数や経血量の目安に幅があるように、生理には個人差があります。
経血量は生理の2・3日目に多いのが一般的ですが、これも人によって違います。
また、ホルモンの状態によっても経血量は変わるので、月によって経血量に違いが出ることも。
ただし、1時間で経血が漏れるなど生活に支障が出るような場合は、病気が隠れている可能性があるので注意が必要です。
「日中でも夜用ナプキンを使わなければ漏れる」「ナプキンを頻繁に替えなければ漏れる」「生理のときに貧血気味になる」といった場合には「過多月経」の可能性があります。
「過多月経」とは、1回の生理で経血量が150mlを超える状態のことです。
ただ、実際に経血量を量ることはないので「生理が原因で鉄欠乏性貧血が起こる」と認められる場合に過多月経と診断されます。
治療には、ピルなどを使ったホルモン治療や、ミレーナという器具を挿入する方法があります。
毎回の生理で経血量が多いと、それが通常だと思い過多月経に気付けません。
しかし、過多月経は病気が原因になっていることもあるので注意が必要です。
過多月経には、主に3つの原因が考えられます。
婦人科機能性疾患は、黄体ホルモンの分泌異常や、生理の出血はあっても排卵をしていない無排卵性周期症などを指します。
これらの症状によって破綻出血を起こし、過多月経になるのです。
婦人科機能性疾患は、月経がはじまったばかりの10~20代と、閉経期に近い40代後半以降に多い傾向があります。
子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜ポリープといった良性疾患や、子宮頸がん・子宮体がんなどの悪性腫瘍が原因となり、過多月経を起こすこともあります。
疾患によっては手術が必要になることもあるので、早期発見が重要です。
血が固まりにくいなどの血液疾患が原因で、過多月経を起こしている場合もあります。
中には、過多月経の診断が血液疾患の発見につながるケースも。
もしも、生理症状で気になることがあったら、早めに婦人科を受診しましょう。
生理で出血が多い日は、経血漏れが心配になるものです。
そんなときは、仕事中や外出中でも安心して過ごせるよう対策を取りましょう。
ここからは、経血漏れを防ぐための対策をご紹介します。
経血が漏れてしまう方は、ナプキンの吸水量が足りないのかもしれません。
生理用ナプキンは、同じ昼用(夜用)でも製品によって吸水量が違います。
ナプキンの吸水量はパッケージの裏に記載されているので、経血漏れがある場合は吸水量の多いナプキンを使ってみてください。
生理のときは、お腹の不快感からゆったりしたサイズのショーツを選びがちですが、サイズの合ったショーツの方がナプキンと肌が密着するので、漏れ予防に有効です。
また、サニタリーショーツであれば、経血が漏れても洋服に染み出しにくい構造になっています。
なかには、サニタリーショーツ自体に吸水機能が付いた製品もあるので、使ってみるのもよいでしょう。
前漏れや後ろ漏れがある場合は、ナプキンの位置がズレているかもしれません。
ナプキンにはそれぞれ最も多く吸収できる部分があるので、そこが膣口の位置になるように装着すると経血漏れ予防になります。
改めて、正しい装着位置を確認してみましょう。
吸水量の多いナプキンでも、長時間付けていては経血が漏れてしまいます。
経血漏れを防ぐためには、ナプキンをこまめに変えるのが有効です。
できれば、2~3時間ごとにナプキンを変えましょう。
ショーツやナプキンのズレによって経血漏れが起きている場合は、スパッツを履くのもおすすめです。
ショーツの上にスパッツを履けば、ナプキンと肌が密着し、ズレ防止になります。
運動や頻繁に動く予定がある日は、スパッツを履いて対策しましょう。
睡眠時の経血漏れが心配な方は、ショーツタイプのナプキンを使ってみるのもひとつの手です。
ショーツタイプのナプキンは、ショーツ全体が吸収体になっているのが特徴。
ナプキンから漏れる心配がないので、安心して眠れるでしょう。
膣内で経血を吸収するタンポンや、経血を溜める月経カップを使うのも、経血漏れの対策になります。
最大で8時間など長時間使用ができるので、頻繁にトイレに行けないときに便利なアイテムです。
使用するときは感染症に注意して正しく使うようにしましょう。
経血が漏れやすいタイミングは人それぞれ違うので、生理周期や経血量についてメモを取っておくのもおすすめ。
半年程度記録すると自分の生理の傾向がわかり、漏れ対策をしやすくなります。
漏れ対策をしても、ナプキンから経血が漏れることがあるかもしれません。
経血漏れで下着や服が汚れてしまっても、早めに洗えば汚れが落ちます。
ただし、お湯では血液のたんぱく質が固まり、汚れが落ちにくくなるので、経血汚れは水で対処しましょう。
次のような洗剤を使う方法も、経血汚れには有効です。
経血・おりもの汚れが落とせるランジェリー用洗剤は、ショーツや服を傷めずに洗える優れもの。
汚れた部分に洗剤を付け、20分浸け置きするだけなので簡単です。
時間が経った汚れにも効果が期待できますよ。
時間が経ち、経血のシミが黒っぽくなってしまった場合は、セスキ炭酸ソーダを使ってみるのもおすすめ。
水にセスキ炭酸ソーダを溶かし、その中に汚れた下着や服を浸け置きすれば、経血汚れが水に浮き出ます。
その後は、いつも通り洗濯機で洗えばOKです。
生理症状には個人差があるため、生理の悩みも人それぞれ。
ここからは、過多月経・経血漏れ以外で気になる症状について見ていきましょう。
ナプキンを1日変えないほど経血量が少ない方は、ホルモンの分泌が減り、卵巣機能が低下している可能性があります。
気付かないうちに無排卵になっているケースもあるので注意が必要です。
卵巣機能の低下の主な原因はストレスなので、十分な休息や栄養のある食事を心がけてみましょう。
また、1~2周期ほど基礎体温をつけると、ホルモン状態がわかり婦人科受診に役立ちます。
生理が途中で止まると心配になってしまいますが、この症状は子宮が後ろに傾いている場合によく見られます。
また、子宮の傾きに限らず、生理が終わる頃に多めの経血が出ることがありますが、膣や子宮の奥に溜まっていた経血が出たことによるものなので、心配いりません。
経血の色は身体の状態で変化するものです。
膣の中に溜まった経血が酸化して黒っぽくなったものや、おりものと混ざって茶色っぽくなったものなど、多少の色の変化は気にしなくてもよいでしょう。
ただし、朱色のように薄い経血が出る場合は、ヘモグロビンが足りず貧血になっている可能性があるので、貧血の対策を取りましょう。
レバー状のかたまりが出るのは、20代後半~30代の健康な女性に多い症状。
生理では子宮内膜が剥がれ落ち、血液と共に排出されますが、体内にあるうちはかたまりがあります。
体内のかたまりを排出しやすいよう、酵素でサラサラな状態にしますが、剥がれ落ちた子宮内膜が多いと酵素の働きが追い付かず、かたまりのまま出てくるのです。
ただし、経血のかたまりが出る頻度が多い場合には、婦人科に相談してみましょう。
経血漏れは、自分に合った生理用品を選ぶことで防げます。
しかし、漏れ対策を行っても、経血量が多くナプキンから漏れるような場合は、過多月経の疑いがあるので、婦人科を受診してみてください。
生理は健康状態のバロメーターといえます。
正常な生理について知り、自分の症状を振り返ることで異変に気付けるようにしましょう。
- 生理期間中の正常な経血量は20~140ml程度
- ナプキンの交換は多い日でも2~3時間に1回が目安
- 経血漏れ予防には、経血量に合ったナプキンとショーツ選びが重要
- ショーツタイプのナプキンやタンポン、月経カップも経血漏れに有効
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