おりものの白い塊の原因は病気?かゆくないなら正常?妊娠との関係や対処法を解説

おりものに白い塊が混ざっていて「デリケートゾーンはかゆくないけれど、身体に異常があるのではないか」と不安になる人は多いです。

いつもと違う色や量、形状のおりものがみられると、不安な気持ちになりますよね。

今回は、おりものに白い塊がみられる原因や、考えられる病気などを解説します。

おりものの白い塊が気になる時にできることも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

おりものに白い塊がみられるのはなぜ?かゆくない時は正常?

おりものに白い塊がみられても、外陰部や腟がかゆくない時は、正常なケースがほとんどです。

ただし、妊娠や感染症の可能性もあるため注意しましょう。

そもそもおりものとは、子宮頸部や腟などから出る分泌物のことです。

女性の身体を病原菌から守ったり、妊娠を助けたりする作用をもちます。

生理周期にともなって色や量が変化するため、体調のバロメーターとしても活躍しますよ。

ここからは、おりものに白い塊がみられる原因を詳しく解説します。

黄体期・生理前だから

おりものに白い塊がみられたら、黄体期や生理前ではないか確認しましょう。

女性ホルモンの変化を受けて、生理直後から排卵期までは透明でゼリー状だったおりものが、排卵日を終えて黄体期に入ると白く粘り気のある状態に変わります。

白い塊が下着にべったりついたり、酸っぱい匂いが強まったりすることもあるため、不快感を抱きやすいでしょう。

しかし、生理周期にともなう正常な変化ですから、心配はいりません。

妊娠しているから

妊娠初期は、スライム状の白くとろっとしたおりものがみられることがあります。

妊娠が成立すると、女性ホルモンの分泌量が増加するため、おりものの量が増えたり、白い塊やクリーム状に変化したりするのです。

妊娠初期は、おりものの変化以外にも、おなかの張りや腰痛、眠気などの症状が現れます。

性交渉の機会があった人は、生理予定日の1週間後を目安に妊娠検査薬を使用して、妊娠していないか確認しましょう。

感染症にかかっているから

おりものに白い塊がみられているけれど、生理の予定がまだ先の場合や、妊娠検査薬で妊娠の可能性が否定された場合は、感染症にかかっている可能性を疑いましょう。

外陰部の痛みやかゆみ、おりものの匂いなどをよく確認し、病気の可能性がある場合は、すみやかに婦人科を受診してくださいね。

おりものに白い塊がみられる時に疑われる病気

おりものに白い塊がみられる時は正常なことも多いですが、病気が隠れている可能性も捨てきれません。

特に、外陰部や腟がかゆい・痛いと感じる場合は、これから紹介する病気を疑ってください。

腟カンジダ症

カンジダ腟炎では、カッテージチーズやヨーグルト、酒粕などに似た、ぽろぽろとした白いおりものがみられます。

腟カンジダ症は、常在菌であるカンジダ菌が原因の病気です。

おりものの変化とともに、外陰部や腟にかゆみやヒリヒリ感が出てきたり、性交痛や排尿痛に悩まされたりします。

疲れやストレスが溜まっている時や、風邪をひいて免疫力が低下している時には、腟カンジダ症を発症しやすいでしょう。

軽症の場合は自然治癒することもありますが、症状が強い場合は婦人科での治療が必要です。

症状が軽度の場合も、治療によって治るまでの期間が短くなるため、気になったら婦人科の受診をおすすめします。

細菌性腟炎

細菌性腟炎は、元々体内にいる菌が異常に増殖して起こる病気です。

白や灰白色のおりものが大量に出て、白い塊がみられることもあります。

魚が腐ったような生臭い匂いも、細菌性腟炎の特徴の1つです。

  • 腟内を過剰に洗浄している
  • 通気性の悪い下着を身につけている
  • ストレスや疲れが溜まっている
  • 性交渉を行った
  • 子宮内避妊器具を使用している
  • タンポンの使い方を誤っている

こうした原因によって、細菌性腟炎が引き起こされます。

細菌性腟炎を放置すると、子宮内膜炎や子宮頚管炎に発展することもあるため、婦人科で治療を受けましょう。

おりものに白い塊がみられる時は病院を受診すべき?

おりものに白い塊がみられた時に、病院を受診すべきか迷う人も多いです。

いつもと違うおりものがみられると「病気が隠れていたらどうしよう」と不安になるのは当然のこと。

ここからは、おりものに白い塊が出た時に病院を受診するタイミングを紹介します。

排卵期から生理前でかゆくない時は経過観察

排卵期から生理前まで間に白い塊のおりものがみられて、外陰部や腟がかゆくないなら、病院を受診せずに経過観察しましょう。

ホルモンバランスによって生理周期が変化すると、一時的に白い塊が現れることは多いためです。

病院を受診する目安

婦人科を受診すべきタイミングは、以下のとおりです。

  • ヨーグルトやカッテージチーズ状のおりものが出る
  • 予定日を2週間以上過ぎても生理が来ない
  • 妊娠検査薬で陽性だった
  • 腟や外陰部にかゆみや痛み、腫れが起こっている
  • 下腹部痛や排尿時痛がある
  • 吐き気や嘔吐がみられる

おりものの異常がみられる病気は、治療なしに完治するのは難しいため、できるだけ早く婦人科で相談することが大切です。

おりものに白い塊が出て不快な時の対処法

おりものが下着についたり、匂いが強かったりすると、気分が落ちてしまいますよね。

おりものに白い塊がみられて不快感を抱いているなら、これから紹介する方法を実践してください。

デリケートゾーンを清潔に保つ

デリケートゾーンを清潔に保つことで、おりものによる不快感を軽減できます。

デリケートゾーンを洗う時は、低刺激で弱酸性のデリケートゾーン専用ソープを使って、優しく指の腹で汚れを落としましょう。

腟の自浄作用が低下するため、トイレの度にビデでデリケートゾーンを洗ったり、腟内までシャワーで流したりするのは避けてください。

おすすめのデリケートゾーン用ソープについては、以下の記事で紹介しています。

デリケートゾーン用ソープおすすめ5選!黒ずみや臭いが気になる人必見の石鹸も紹介

おりものシートを活用する

おりものシートを使うと、おりものによる不快感を軽減できます。

通気性が悪い状態では、雑菌が繁殖してムレや匂い、おりものの異常を引き起こすことがあるため、トイレの度に交換するのが望ましいです。

また、デリケートゾーンをムレやかぶれから守るため、通気性のよい下着を選んでくださいね。

休養をとる・ストレスを発散する

しっかり休養をとり、こまめにストレスを発散することで、おりものを正常に保ちやすくなります。

ストレスや疲れによって身体の免疫力が低下してしまうと、腟カンジダ症や細菌性腟炎を引き起こす可能性があるため、自分の身体をしっかり労わることが大切です。

おりものは女性にとって、健康のバロメーター。

白い塊がみられたら、ストレスや疲れを溜めていないか振り返るきっかけにしましょう。

おりものの白い塊はかゆくないなら正常!妊娠や病気の可能性がある場合は婦人科を受診しよう

おりものに白い塊がみられても、外陰部や腟がかゆくなければ正常のことがほとんどです。

黄体期から生理前にかけて、おりものの色や形状が変化する過程でみられると考えてください。

生理予定日を1週間過ぎても生理が来ない場合や、生理予定日までかなり時間がある場合は、妊娠や病気の可能性があるため、婦人科の受診を検討しましょう。

身体に異常がないとわかっても、おりものの白い塊が下着につくのは不快感がともなうもの。

この記事で紹介した対処法で、快適に過ごしてくださいね。

この記事のまとめ
  • 黄体期から生理前にかけて、かゆみをともなわないおりものの白い塊がみられることがある
  • スライム状の白くとろっとしたおりもので、かゆくない場合は、妊娠初期症状かも
  • 生理周期に関係なく白い塊がみられたり、外陰部や腟にかゆみや痛みを感じたりしたら、腟カンジダ症や細菌性腟炎を疑おう
  • おりもの異常がみられる病気は自然治癒が難しいため、婦人科で相談することが大切
  • デリケートゾーンを清潔に保ちつつ、おりものシートで不快感を払拭しよう

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