生理中にナプキンから経血が漏れたり、前漏れしたりという経験をしたことがある方もいるでしょう。
ナプキンの前漏れは不快感だけでなく、洋服にしみて恥ずかしい思いをする場合もあるため、予防したいものです。
そこで今回は、ナプキンの前漏れを予防するために、その原因と対策を解説します。
まずは、ナプキンから前漏れする主な原因からチェックしていきます。
ナプキンを着けている位置が後ろすぎることで、前漏れしてしまうことが考えられます。
また、立ったり座ったりといった日常的な動作によってナプキンの位置が後ろにズレることも、ナプキンから前漏れする原因のひとつです。
サニタリーショーツのサイズが、自分の身体に合わない場合、ナプキンと肌の密着度が低くなりやすくなります。
その結果、隙間から経血が肌に沿って流れてしまい、前漏れになることもあります。
特に、サイズが大きすぎるサニタリーショーツを使用している場合は、デリケートゾーンとナプキンの間に隙間ができやすいため要注意です。
経血の量が多いと、ナプキンの吸水スピードに追いつかずにあふれてしまい、前漏れする可能性があります。
また、ナプキンの吸水能力を経血の量が超えた場合も、前漏れしやすくなりますので注意しましょう。
ナプキンは、無限に経血を吸収できるわけではありません。
そのため、同じナプキンを長時間装着していると、吸収できる経血量が限界となり、前漏れすることがあります。
長時間同じナプキンをつけていると、前漏れのほかにも、VIO周辺の衛生面にも悪影響を及ぼす可能性があります。
浅く腰かける姿勢は、骨盤が後ろに傾いている状態です。
この状態を後傾と呼び、膣が前方を向く特徴があります。
膣が前方に向くと、経血も前方に流れやすくなり、ナプキンの前漏れの原因になりかねません。
特に、浅く腰かけて背もたれにもたれかかり、猫背になっている場合は、この傾向が強くなります。
ソファでリラックスしている際にもなりやすい姿勢です。
座っている時だけでなく、立っている状態でも後傾になっている場合があります。
立っている状態でも後傾になっている場合は、下腹がポッコリしている、おしりが下がっている、腰痛になりやすいといった点が特徴です。
つまり、姿勢が悪いと起こりやすい症状。
立っている場合でも後傾になっていると、前漏れしやすいシーンが増えると考えられます。
次に、ナプキンの前漏れを防ぐための対策をご紹介しましょう。
自分自身に当てはまる前漏れの原因を探り、どのような対策を講じればよいのかチェックしてみてください。
まずは、普段何気なく装着しているナプキンの位置をチェックしてみましょう。
思っているよりも後ろに装着している可能性があります。
吸収効率が高い中央部分が膣付近にくるように注意して装着するのがおすすめです。
商品パッケージに装着方法が記載されている場合は、それを参考にしてみてください。
また、ナプキンだけでなく、おりものシートを装着する際にもその位置に注意して、おりものが漏れないよう注意しましょう。
自分自身の身体にフィットするサニタリーショーツを選ぶのも、前漏れを防ぐための対策になります。
大きすぎず小さすぎないベストなサイズのサニタリーショーツを選びましょう。
ショーツ丸ごとナプキンになっているアイテムもありますので、経血が多い日や激しく身体を動かす日などには、ぜひ試してみてください。
それでも心配な場合は、スパッツやタイツなどを重ね履きすることで、ナプキンのズレを防ぎ、前漏れ対策ができます。
ナプキンが吸収できる経血の量が、限界を超える前にナプキンを交換しましょう。
普段からこまめにナプキンの交換をしておくと、急に大量の経血が出た場合も対処できるはずです。
経血の量が多い日には、1~2時間ごとに交換することをおすすめします。
こまめなナプキンの交換は、衛生面やムレの予防、臭いの軽減にもなるため、生理中でも快適に過ごしやすいでしょう。
昼用や夜用などナプキンの機能性を確認して、経血の量やシーンに合ったアイテムを選んで、前漏れ対策をしましょう。
また、羽つきのナプキンを使ってズレを防ぎ、前漏れ対策にすることもおすすめします。
また、自分自身の経血の量に合わせて、吸水力の高いナプキンを選ぶことも重要です。
布ナプキンとの併用やタンポン、月経カップといった、ナプキン以外の生理用品を活用する方法もあります。
骨盤が後ろに傾き、膣が前方に向く後傾の状態を改善するために、骨盤ケアを取り入れることも予防策のひとつです。
日頃から正しい姿勢になるように心掛けましょう。。
自分だけでは骨盤ケアができない場合は、整体院や姿勢改善メニューのあるヨガレッスンなど、プロに相談する方法もあります。
前漏れを予防するため、自分の経血量を把握しておくことも忘れてはいけません。
生理1日目や2日目など、何日目に経血が多いか把握できると、ナプキンの種類や交換のタイミングを予測できて、前漏れを予防しやすくなります。
生理の様子を把握することは、妊娠や病気など、体調の変化に気づくのにも役立ちます。
手帳やメモ、生理管理アプリなどを活用して、日ごとに変わる経血量の目安を把握しておくと良いでしょう。
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ナプキンの前漏れが起こってしまったときの対処法をご紹介しましょう。
必要な対策を講じておけば、慌てることなく予防でき、恥ずかしい思いをする必要もありません。
生理中は、ネイビーや黒などの濃い色の洋服を選ぶといいでしょう。
ナプキンから前漏れしてしまっても、目立ちにくくなります。
逆に白やベージュなどの明るい色や薄い色の洋服は、経血がつくと目立ってしまうので、避けた方が無難です。
前漏れの可能性がある場合は、着替えを携帯すると安心です。
サニタリーショーツだけでなく、スカートやパンツなどの下着も予備を用意しておくと、万が一の時に対処できます。
経血の量が多い日は、ナプキンも着替えと同じくらい余分に持っておきましょう。
衣類についた経血は、落としづらいと思われがちですが、工夫次第で比較的綺麗に除去できます。
具体的には、まずトイレでティッシュなどを水で濡らし、衣類についた経血を優しく拭き取ります。
次に、セスキ炭酸ソーダを溶かした水に浸しておき、最後に洗濯機で洗います。
さらに、たんぱく質の血液を分解する酵素系の洗剤を使うと効果的です。
出血が多すぎたり、前漏れが頻繁に起こったりする場合は、過多月経という病気の疑いがあります。
過多月経とはどんな病気で、どうやって治療するのか、簡単に説明します。
過多月経とは、ホルモンバランスや子宮の状態に問題があって、経血量が通常より多くなってしまうことです。
ナプキンを交換した直後でもすぐに満杯になったり、昼間でも夜用ナプキンしか使えなかったり、月経中にレバー状の塊が2日以上出続けたりするのが典型的な症状です。
過多月経は貧血の原因にもなりますから、放置せずに注意しましょう。
前漏れが改善しない場合や、過多月経の症状に当てはまる場合は、早めに医師に相談してください。
月経量を減らすためには、排卵を止めて子宮内膜を薄くするピルや、子宮内膜の成長を抑えるレボノルゲストレルという薬を放出する器具(LNG-IUS)を使う方法があります。
これらは、過多月経の原因が特にない場合や、ホルモンバランスが乱れている場合に効果的です。
もし、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が原因だとわかったら、それぞれに合わせた治療が必要です。
過多月経の治療は、種類や効果や副作用が異なりますから、医師と相談して自分に合った方法を選んでください。
ナプキンの前漏れは、様々な原因で起こります。
ナプキンの位置がずれたり、交換のタイミングが遅れたりすると、前漏れしやすくなります。
そういう場合は、ナプキンの装着方法や交換頻度を見直してみましょう。
それでも前漏れが改善しない場合は、月経量が多いという問題があるかもしれません。
月経量が多い原因や対策について不安がある場合は、医師に相談しましょう。
- ナプキンの前漏れの原因はさまざまな理由がある
- ナプキンの前漏れを防ぐためには原因に合わせた対策が必要
- 前漏れに備えて生理中の服装や洗濯方法も知っておく
- 生理中の前漏れがひどい場合は月経過多の可能性もある
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