生理中はナプキンやデリケートゾーンから独特な臭いがして、自分が不快なのはもちろん周囲に気付かれるのではと女性は不安になりますよね。
そもそも、なぜ生理中にはこうした臭いが発生するのでしょうか。
そこで今回は、生理中に発生する臭いの原因や、臭いを緩和させる方法をご紹介します。
疾患が疑われる、危険な臭いについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ生理中は強い臭いや、独特な臭いが起こってしまうのでしょうか。
ここでは、生理中に発生する臭いの原因について解説していきます。
実は経血そのものは無臭で、空気に触れると酸化が起こり臭いが発生します。
また、経血の中には血だけではない体液も含まれているため、酸化が始まると独特な臭いを発してしまうのです。
そのため、生理中に臭いが発生するのは決して珍しいことではありません。
酸化した経血は、雑菌の餌となります。
経血の排出から3時間ほどすると雑菌が一気に増えると言われており、臭いも強くなる傾向が。
そのため、経血を放置するほど雑菌が増え、不快な臭いもどんどん増していきます。
生理中には「黄体ホルモン」という、女性ホルモンの分泌量が増加します。
このホルモンは皮脂や汗の分泌を促すため、デリケートゾーンの雑菌が増殖しやすくなってしまうのです。
経血とともに、皮脂や汗も雑菌の餌となるため強い臭いが出やすくなります。
トイレに行った時、デリケートゾーンからいつもと違う臭いを感じたら何か疾患が隠れている可能性があります。
ここでは、主に注意しておきたい臭いについて解説します。
経血から生臭さを感じた場合は「細菌性膣炎」の可能性があります。
細菌性膣炎になると、経血の量が増加するとともにイカのような生臭さを放つのが特徴です。
これは体内にいる細菌の異常繁殖が原因で、性感染症ではありません。
しかし詳細な検査をしないと治療は難しいため、自己判断せずに婦人科に相談しましょう。
いわゆる硫黄臭・腐敗臭がする場合は、膣炎や性感染症の可能性が高くなります。
また、臭いだけではなく外陰部のかゆみなどが出た場合には、トリコモナス膣炎・細菌性膣炎が疑われるため、婦人科に相談しましょう。
特にトリコモナス膣炎の原因である「トリコモナス原虫」は、便座や銭湯にある椅子などからも感染するケースがあります。
誰でもなる可能性がある性感染症のため、注意が必要です。
鉄が錆びたような臭い・酸っぱい臭いは、経血の酸化や雑菌の繁殖が原因で起こります。
タンポンやナプキンを長時間変えないなど、経血を放置していると雑菌はどんどん増加し、さらに臭いがきつくなるため注意が必要です。
経血を適切に処理すれば臭いは消えますが、繁殖した雑菌により感染症を起こす場合があるため、できる限りデリケートゾーンを清潔に保ちましょう。
また、タンポンなど挿入式の生理用品を長時間交換しないと、「TSS(トキシックショック症候群)」を発症するケースも。
高熱や嘔吐など強い症状が出るため、こまめな交換を心がけてください。
生理中、生理以外に関わらず緑・黄緑のおりものが出るのは、性感染症や子宮内膜炎の可能性があります。
異常な色のおりものと、かゆみが出る場合は性感染症、下腹部の痛みや生理痛が酷い場合は子宮内膜症の可能性も。
いずれも、詳しく検査をしないと症状は特定できないため、いつもと違う色のおりものを確認した際は、早めに婦人科へ相談してください。
ナプキンはどうしても臭いが出てしまうものですが、工夫次第では臭いを軽減させることができます。
ここでは、ナプキンの臭いをおさえるために有効なケア方法を紹介します。
一番の対策は、こまめなナプキンの交換です。
一度臭いが出てしまったナプキンは、交換しない限り臭いが消えることはありません。
各メーカーが一般的に推奨しているナプキンの交換頻度は、2~3時間に1回。
出血後できる限り早い段階でナプキンを処理すれば、臭いを軽減できます。
臭いの原因となる雑菌は経血からだけではなく、皮脂や汗からも繁殖します。
また、湿度の高い環境を好むためデリケートゾーンが蒸れているとそれだけ増殖量や増殖スピードが速くなるのです。
そこで、生理中はできる限り通気性の良い下着や服を選び、デリケートゾーンの蒸れを軽減しましょう。
締め付けの強いボトムス・タイツなどは避けて、緩めのパンツやスカートの着用がおすすめです。
ナプキンをこまめに変えても、外陰部に経血が付着したままだと臭いが強くなる可能性があります。
経血を綺麗にしようと、トイレットペーパーで強くこするのは肌によくありません。
トイレのビデ機能を使って洗浄する方法もありますが、付いてないトイレもあるので難しいところ。
そこでおすすめなのが、デリケートゾーン用のウェットシートや拭き取り用ムースです。
ドラッグストアなどでも手に入り、コンパクトに持ち歩けるので、常備しておくと生理中の不快感や臭いを軽減できますよ。
またアンダーヘアについた経血が、臭いの原因となる場合もあります。
気になる人は、アンダーヘアもあわせて処理するのがおすすめです。
市販されているナプキンの中には、消臭効果や香り付きのものがあります。
また、布ナプキンは使われている素材によっては消臭効果があるため、特に量が多い日には取り入れるのもいいでしょう。
完全に臭いを消し去るのは難しいですが、こうした消臭が期待できる製品を活用すれば、臭いの不快感を軽減できます。
経血は酸化することで雑菌・臭いが発生するので、タンポンや月経カップを使用するのも臭い軽減になります。
経血がドバっと出てくる不快感も減るため、量の多い日には特におすすめです。
ただし、内部に挿入するタイプの生理用品は、こまめに取り替えないと「TSS(トキシックショック症候群)」発症リスクが高まるため、長時間の放置は避けてください。
ここでは、経血の臭いを軽減してくれるタイプのナプキンを紹介します。
上手く取り入れて臭いの不快感を少しでも減らしていきましょう。
経血の瞬間吸収と、生理中の敏感な素肌に低刺激なシートを採用したナプキンで人気のロリエ「幸せ素肌」。
従来の機能はそのままに、消臭タイプも発売されています。
活性炭シートを使うことで、経血・汗・皮脂の臭いを消臭。
長時間ナプキンの交換ができない場合でも、不快感を軽減してくれます
極薄なのに、ドッと出る経血量も漏らさない瞬間吸収力。
全面通気性シートでベタつき・ゴワつきも解消し、滑らかな付け心地が人気のロリエ「スリムガード」からは、香り付きナプキンが発売されています。
経血の臭い自体をおさえこむ効果はありませんが、ナプキン交換時にほのかに香る優しい香りが気持ちをリラックスさせてくれます。
現在は「スイートローズ」と「ラベンダー」が発売中です。
\あわせて読みたい/
紙ナプキンよりも、消臭性が高いとして人気の「布ナプキン」。
ですが、洗ったり殺菌したりと使い勝手が良くないという声も聞かれていました。
そこでおすすめなのがフリーナの「使い捨て布ナプキン」です。
布ナプキンの良いところはそのままで、使い捨てができる画期的なアイテムです。
使いかたは、手持ちの紙ナプキンや吸水ショーツに重ねるだけ。
ふわふわの感触が、臭いと装着時の不快感を軽減してくれます。
通常のスリムナプキンの1/2サイズというコンパクトさと、生理用品に見えないパッケージが人気のソフィ「センターイン」。
経血をたっぷり吸収する作りや、サラッとした肌触りでムレが少ないのも魅力ですが、自然に香るいい香りが使用されているのも嬉しいポイントです。
「ナチュラフローラル」と「リラックスサボン」が発売されており、ナプキンを開くと爽やかな香りが漂います。
消臭機能はありませんが、嫌な経血の臭いを緩和させ、気分もリフレッシュさせてくれますよ。
経血は体外に出ると、どうしても臭いを発してしまいます。
そこで、消臭機能のあるナプキンや、デリケートゾーンのケアアイテムをうまく取り入れていけば、臭いの悩みを軽減することが可能です。
今回ご紹介したケア方法やケアアイテムを参考に、生理中の不快感を軽減していってくださいね。
なお、いつもとは違うなど気になる臭いが出た場合は、絶対に放置はせずに必ず婦人科に相談しましょう。
- 生理中の経血は体外に出ると酸化するため、臭うのは珍しいことではない
- デリケートゾーン用のケア用品などで、臭いは軽減できる
- 臭いがいつもと違ったり、異変を感じたらすぐに婦人科で検査を
OiTr adsへ広告出稿をご検討いただける企業様は、お気軽に下記窓口へお問い合わせください。
- MAIL:sp@oitr.co.jp
- TEL:03-6778-4254 (平日10時~17時)
- お問い合わせフォームはこちら
上記バナーよりアプリインストールと簡単なユーザー登録で、個室トイレに設置されているOiTr(オイテル)がすぐに無料でお使いいただけます。オイテルの設置場所はこちら