不正出血で鮮血が出るのはなぜ?ストレスとの関係やどのくらい続いたら病院へ行くべきかも解説

不正出血で鮮血が出ると、病気かどうか不安に感じていませんか。

どのタイミングで病院へ行けばよいか、悩んでいる人もいるでしょう。

今回は、不正出血で鮮血が出る原因、ストレスとの関係、病院へ行くタイミングなどをわかりやすく解説します。

不正出血で鮮血が出るのはなぜ?

不正出血で鮮血が出る原因は大きく4つに分けられます。

ひとつずつ詳しくみていきましょう。

機能性出血

機能性出血は、脳下垂体や卵巣からのホルモン分泌量が乱れることが原因で起こります。

思春期や更年期など、ホルモンバランスの乱れやすい時期に多い不正出血です。

病気ではありませんが、症状によっては女性ホルモン剤治療が行われることもあります。

器質性出血

器質性出血は、子宮や卵巣の病気がきっかけで起こる不正出血です。

子宮の病気には、子宮内膜症・子宮筋腫・子宮頸がん・子宮体がん・ポリープが挙げられます。

卵巣の病気には、卵巣腫瘍があります。

不正出血の症状を改善するには、子宮や卵巣の病気に対する治療が必要です。

中間期出血

中間期出血は、月経と月経の間に数日ほど少量の出血があります。

排卵期にみられることから、排卵期出血とも呼ばれています。

ホルモン分泌は正常であるため、中間期出血は治療する必要はありません。

そのほかの出血

上記3つ以外で、鮮血の不正出血が起こる原因には次のものがあります。

  • 妊娠したときの着床出血
  • 性感染症による炎症
  • 性交による膣の裂傷

不正出血で鮮血が大量に出るときは?

不正出血で鮮血が大量に出るときに考えられるのは、異所性妊娠・早期流産です。

異所性妊娠は、子宮外妊娠とも呼ばれています。

異所性妊娠は、受精卵が子宮内膜以外のところに着床してしまうことをいいます。

発見が遅れることで着床部分が破裂し、大量出血を起こすと命の危険もあるのです。

妊娠12週未満の早期流産では、子宮から胎盤がはがれることにより大量の出血がみられることがあります。

また異所性妊娠や早期流産では、腹痛を伴うことがあります。

不正出血の鮮血はストレスでも起こる?

普段の生活でストレスが溜まると、鮮血の不正出血が起こる原因になります。

ストレスが溜まると自律神経が正しく働かなくなり、ストレスホルモンの「コルチゾール」が分泌されます。

コルチゾールは黄体ホルモンが作られるのを抑えるため、ホルモンバランスが乱れて不正出血を起こしやすくなるのです。

ストレスには、精神的なものだけではなく、生活習慣の乱れや過度なダイエットも含まれるので注意しましょう。

不正出血で鮮血が出るときの対処法は?

不正出血で鮮血が出るときは、どうしたらよいか対処法を3つ紹介します。

婦人科を受診する

不正出血で鮮血が出ても、量が少なかったり期間が短かったりすると、様子をみようと考える人がいるでしょう。

中間期出血のように問題ないケースもありますが、何らかの病気が潜んでいる可能性も高いため、早めに婦人科を受診することをおすすめします。

婦人科で診察や検査を受けて、自分の体調を把握しておくことも大切です。

規則正しい生活を心がける

生活習慣や食生活が乱れていると、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、不正出血の原因となります。

過度なダイエットは控え、栄養バランスの整った食事を1日3食きちんと食べるようにしましょう。

また睡眠不足は身体機能の低下につながるため、最低でも1日6時間以上の睡眠を心がけてください。

ストレス対策をする

簡単にできる解消方法を見つけて、日ごろからストレスを溜めないようにしましょう。

五感それぞれに働きかける解消法があるとよいです。

具体的な解消法は以下のとおりになります。

  • 映画を見たり、散歩で外の景色を眺めたりする
  • ハーブティーを飲んだり、好きなものを食べたりする
  • アロマオイルやお香など好きな香りを楽しむ
  • 好きな音楽やヒーリング音楽を聞く
  • 半身浴などゆっくり入浴する

不正出血はどのくらい続いたら病院へ行くべき?

不正出血は続く日数や量にかかわらず、1回でもあれば病院を受診してください。

症状が軽いと思っていても、がんなど重大な病気の初期症状である可能性があります。

また子宮内膜症や卵巣腫瘍では、放置すると将来不妊症につながることもあるため、自己判断は禁物です。

出血量が大量で腹痛なども伴うときは、異所性妊娠や流産の可能性があります。

命にかかわることもあるため、至急病院を受診しましょう。

不正出血で鮮血が出たら要注意!1回でもあれば早めに婦人科を受診しよう

不正出血で鮮血が出る原因には、ホルモンバランスの乱れによる機能性出血、子宮や病気が引き金となる器質性出血、排卵期に起こる中間期出血などがあります。

ほかにも妊娠・性感染症・膣の裂傷によるものもあります。

不正出血で大量の鮮血が出るときは、異所性妊娠や早期流産の可能性があり、命にかかわることもあるため、すぐに病院受診が必要です。

不正出血は、ストレスによってホルモンバランスが乱れることでも起こります。

規則正しい生活を心がけ、簡単にできるストレス解消法を見つけておくことが大切です。

不正出血で鮮血が出たときは、病気が潜んでいる可能性があるため、1回でもあれば早めに婦人科を受診しましょう。

この記事のまとめ
  • 不正出血で鮮血が出る原因は、ホルモンバランスの乱れ・子宮や卵巣の病気・排卵期によるものが多い
  • 妊娠・性感染症・膣の裂傷で鮮血の不正出血がみられることもある
  • 不正出血で鮮血が大量に出るときは、異所性妊娠や流産の可能性がある
  • 不正出血は、ストレスが原因で起こることがある
  • 不正出血で鮮血が1回でも出たら、早めに婦人科を受診する

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